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  ◆SEASON OF THE SUN 投稿者ロマンス翻訳書をもっと出して会  
by Catherine Coulter from ONYX BOOKS

舞台はバイキング時代のデーン人支配下の英国ヨーク及びノルウェー
ケルトの血を引く娘ザラベスはデーン人の商人オーラフの義理の娘だった。オーラフには先妻との間に成人して妻を持った息子がおり、後妻だったザラベスの母との間にロッティをもうけていた。母は恋人と逃げる途中で死に、ロッティはオーラフに暴力を受けて耳が不自由になっていた。ザラベスはこの異父妹を自分の娘の様に慈しみ育てた。
ある日、貿易にやって来たノルウェーの貴族マグヌス・ハラルドソンはザラベスを見初め、二人は瞬く間に恋に落ち、結婚の約束を交わす。しかし、オーラフはザラベスに病的な執着を持ち、幼いロッティの運命を楯に彼女とマグヌスを別れさせる。マグヌスはザラベスに弄ばれたと信じて故郷に帰って行く。
その後、ザラベスは再びロッティを人質にされ、義父と結婚させられるが、結婚直後からオーラフは体調が悪く夫の努めを果たせないままだった。その事に安堵しながらも彼を看病する彼女だったが、やがてオーラフは死に、夫を毒殺した罪で彼女は捕らわれる。それが、ザラベスが息子を産んだ時に跡継ぎの夫が立場を追われるのを恐れたオーラフの息子の妻のなせる業とは彼女は知る由もなかった。
その頃、再びヨークを訪れていたマグヌスは事の顛末を聞き、ザラベスへの複雑な愛憎からデーン人の王、グートラムに彼女を奴隷にしてノルウェーに連れ帰りたいと申し出る。王はマグヌスと彼女の過去の関係を知っていて、彼に同情し、承知する。
ザラベスの激しい抵抗に会い、ロッティを連れて行く事をマグヌスは承知したものの、彼女の無実の訴えに耳を傾けず、辛くあたり、彼女の首に奴隷の首輪をはめて領地へ連れ帰る。そこにはマグヌスの亡き妻との間にもうけた息子、イーギル、彼の領地で女主人役を担っている妹のインガンが待っていた。インガンはザラベスの出現に嫉妬し、彼女を虐げた。一方、幼子ながら健気に姉を守ろうとするロッティにマグヌスは次第に愛情を持つようになり、息子イーギルにはそれが気に入らなかった。やがて、それらの事が、大きな悲劇を呼び起こすこととなり・・・

キャサリン・コールターのヴァイキングものです。ゴシック・サスペンス的リージェンシーで名を挙げた彼女らしく、数奇な運命に弄ばれるヒロインを思って、どこかハラハラとしながら読まずにはいられません。タイトルは北欧の夏の季節つまり白夜の季節を意味するようですが、物語の色調は夜を感じさせます(個人的に)。
コールターはこの作品の発表後、4作のヴァイキングものを世に送り出しました。この4作はシリーズものですが、"Season・・"の登場人物がちょっとばかり見え隠れしており、ヴァイキングシリーズの序章的作品です。
... 2002/07/29(Mon) 01:01 No.56  


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