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[43] Royal Passion 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2002/02/04(Mon) 01:02:42
by Jennifer Blake from Facett Books

舞台は19世紀、二月革命のフランス及びアメリカ
不本意な婚約ではあったが、婚約者の死はクリオールの農場主の娘マーラから生気を奪っていった。その気力を取り戻すため、祖母のヘレネーは彼女を連れて親戚のいるフランスを訪ねることにした。
フランスではルイ・フィリップ王の治世への不満が高まりつつあった。祖母ヘレネーは政府の役人であるド・ランドにそそのかされ、ギャンブルにのめり込み、気が付けば彼に対して莫大な借金を抱えていたのだった。ド・ランドはマーラに、祖母を牢屋へ放り込みたくなかったら、自分の言うとおりにするのだと。祖母を囚人にする事は死にも等しく、マーラは従うしかなかった。
それは、今、フランスに滞在しているルーセニアの王子ロデリックに近付き、彼を誘惑して愛人となる、という事だった。ロデリックと彼女は面識はないが、全く縁がないわけではなかった。ロデリックの母は彼女の父親のかつての婚約者で、彼女の名付け親でもあった。
ある夜、ロデリックと側近達がジプシー達と野営で楽しんでいるところへ、マーラは頭を打って記憶をなくした娘として現れる。身元の分からぬ哀れな娘とみんながめんどうを見てくれる一方で、ロデリックが自分の素性をいぶかしんでいる事を彼女は承知していた。しかし、ロデリックはなぜか、彼女の身元が分かる手がかりになると言ってマーラを連れてパリの館に戻る。
やがて、マーラはド・ランドと再会し、彼から、早く王子を誘惑して、さる子爵夫人の舞踏会にロデリックを出席するようそそのかすのだと指示されるが・・・。

ジェニファー・ブレイクは主としてクリオール系の人々を中心とした物語を書きます。かなり多作の作家です。実はこの物語は、ヒーロー、ロデリックの両親のロマンスを描いた"Royal Seduction"の続編ですが、私はこの先の作品はまだ入手していません。あまりこの当時のフランスの歴史を知らないものですから、ちょっと読むのに辛かったのですが、フランス好きな人には興味ある作品かも知れません。

[41] Temptation 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2002/01/06(Sun) 02:57:42
by Catherine Hart from AVON BOOKS

舞台は19世紀後半のアメリカ
アマンダはリバーボート(川を行き交う蒸気船)のギャンブラーだった。幼い頃から船の上で育ち、ギャンブラーだった父を早くに失った彼女にとって生き抜くための術だった。船員達は家族のように優しく彼女を守ってくれたが、商売柄派手なドレスで男達と接する彼女は常に娼婦の様に誤解され、迫られて、それ故早く足を洗いたいと思っていた。彼女は人々からレディの様に持てなされる事を切に望んでいたが、何よりも愛する人と家族を持つ事が一番の願いだった。
ある日、彼女はタッド・ガードナーという若者にポーカーで勝ち、ミスティ・バレーという馬牧場の所有権を手に入れ、ついに夢、自分の家を持つ事が叶おうとしているのだと思う。牧場を訪れた彼女はタッドの兄のグラントに会う。グラントは弟の愚行を知りショックを受ける。彼は彼女が弟につけ込んで所有権を騙し取ったと罵り、彼女をふしだらな女と決めつけた。彼は法と両親の遺言を楯に彼女を追い出そうとするが、失敗に終わる。しかし、一つだけ彼女に知らされていない事実があった。それは、彼女が譲られた所有権は半分だけで、アマンダとグラントは共同所有者となるのだった。こうして二人の奇妙な共同生活が始まった。グラントは未だ彼女を追い出そうと様々な嫌がらせをし、召使い達も一見娼婦の様な彼女に失礼な態度ばかり取るのだった。しかし、牧場の経営に積極的に参加しようとがんばる彼女の熱意に一部の使用人達は次第に心を解いて行く。一方、グラントは高級娼婦の様な肉体、駄天使の微笑みを持つ彼女に出会った当時からひかれていた。引かれ合う力は二人があらゆる事でぶつかり合う度に強くなっていった。そして、メリーランドでのレースに彼らの馬が勝った夜、彼はシャンペンで彼女を誘惑しようとするが・・・

キャサリン・ハートは結構古参の作者です。この作品の様にどこかファンタスティックなものを書くかと思えば、"Tempest"の様に夫を殺され復讐に燃えるヒロインまで書いてしまう、どこかとらえ所がないのですが、テンポが良く、クライマックスが憎いほど上手く書けています。厳しい世界で育ち、世慣れた様でいながら、実はかなりうぶなヒロインが、自分の夢を掴もうと、心ない仕打ちにも持ち前のしたたかさと明るさで健気に克服して行く姿が良いですね。また、石頭のグラントが次第に素顔の彼女を認めて行き、”真のレディ”とは何かを理解して行く過程を読むのも楽しいです。
[41へのレス] Re: Temptation 投稿者:まこ 投稿日:2002/01/09(Wed) 11:13:27
ギャンブルで手に入れた所有権を行使しに、単身知らない土地に乗り込んで対決するなんて、他のこの時代のヒロインの多くがそうらしいですけど、皆”強い”ですよね。

[37] The Magnificent Rogue 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2001/11/25(Sun) 23:44:40
By Iris Johansen from Bantam Books

時代はエリザベス朝の末期、スコットランドのクレイグドゥーの伯爵であり、族長であるロバート・マクダレンは拉致されエリザベス女王の元へ連れて行かれる。女王は、シェフィールドで養育されているキャスリンという娘を彼が妻に迎える事を条件に解放すると言う。その娘は幽閉中のメアリー・ステュアートの私生児である可能性があった。
ロバートは彼女のもとを訪れ、保護者であった牧師の倒錯した欲望で虐待されているところを救い出す。しかし、女王への反抗心、そして結婚の心づもりがないため、彼は彼女との仮結婚ですませようとする。1年経ってお互いが正式に結婚するか、女が身籠もらない限り、自然消滅するのがこの結婚だった。彼は彼女との関係に一線を引き、その時が来るのを待とうとするが、彼女の魅力に次第にひかれていき、結ばれる。しかし、牧師によってキャスリンの存在がエディンバラのスコットランド王室に伝わり、彼女は政略と野心の格好の標的となる。そして、彼女を守るには二人の関係はあまりにも曖昧すぎて・・。

ジョハンセンのヒストリカル紹介するのは2回目です。次第に明かされて行くキャスリンの出生の秘密と二人の心の揺れ、そしてそういった中で精神的に成長して行くヒロイン。私は現代物の彼女のを読んでませんが、最近のに通じるものがあるでしょうか?未練たらしいですが、やっぱり彼女には時々でいいからヒストリカル書いて欲しいですねえ。これを読む前には映画「エリザベス」を見るとより良いかも知れません。
[37へのレス] Re: The Magnificent Rogue 投稿者:Sarah 投稿日:2001/11/27(Tue) 16:38:52
私もこの作品、大好きです。彼女のヒストリカルでは、他にもLion's Brideとかいくつもお気に入り作品が
ありますよー。本当に時々でいいから
またヒストリカル書いてほしいです!!
[37へのレス] Re: The Magnificent Rogue 投稿者: 投稿日:2001/12/08(Sat) 16:41:13
是非、ヒストリカルも邦訳してほしいです。現代ものも結構好きなので読むのですが、彼女の作品を原書で読む勇気はとてもありません。(^^;)
[37へのレス] ヒストリカル予備知識 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2001/12/09(Sun) 06:14:07
仮結婚(handfast つづりあってたと思うけど)はスコットランド地方でかなり近代まで行われていた風習です。中世イギリスが舞台の作品でも見受けられたことがあります。
ご存知の方が多いと思いますが、メアリー・ステュアートはエリザベス女王の又従姉妹で英国王家の血を引いていたので自分こそが正当な王位継承者だと主張していました。男性関係が非常に派手で、当時幽閉されていたのは、夫を愛人に殺させてその愛人と結婚したため、国から追放され、英国に亡命したからです。

[34] Gentle Warrior 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2001/10/15(Mon) 00:43:01
By Julie Garwood from PocketBook

舞台は英国、時代は征服王ウィリアムの晩年頃
ホークと呼ばれるジョフリー男爵は怒りと共に森の下の屋敷を見つめていた。それは家臣のモントライトの領主トーマスの屋敷だったが、その一人息子の誕生日を祝って集まった家族は何者かの襲撃に会い惨殺されたのだった。襲撃者から屋敷からの奪還と復讐を誓って彼は見下ろしていたのだった。その時、彼は隣の丘で馬に乗って同じく屋敷を見下ろす女性を目にしたのだった。彼女は二匹の狼犬を従え、降りてくる鷹を彼女はその腕に迎え、彼が視線を反らせた瞬間に姿を消していた。
数日後、レディ・エリザベスは森の隠れ家で焦りを感じていた。家族を惨殺したのは父の弟ベルウェインだと考えていたが、罪を暴かなければ、このままでは彼が弟トーマスの後見人になってしまうのだ。しかも、共に恐ろしい出来事から生き延びた弟トーマスをロンドンに住むサクソン人の祖父の元へやるつもりだったのに、何があったのか彼はモントライトの屋敷を奪回した大領主の軍に保護されているという。叔父の魔手が伸びる前にトーマスを保護しようとした彼女は、軍のリーダーが怪我をして具合が悪いと聞き、薬師に身をやつしてモントライトの屋敷に入り、リーダーが大領主その人とは知らずに彼を介護した。やがて彼女は彼の正体を知るが、叔父がやってくるのを感じた彼女はジョフリーの容態が好転するや弟を連れて脱出しようとするが失敗して森に戻る。ジョフリーは彼女の正体を悟る。彼女の隠れ家を突き止めた彼は彼女を屋敷へ連れ帰り、強引に花嫁にしてしまう。
二人の結婚生活は初めから問題がいっぱいだった。ジョフリーは二人の結婚を愛からではなく、それが都合がよいからと考えていて、女に振り回されまいと構えていた。しかし、エリザベスはそんな風に理想的な妻でおさまっているつもりはなかった。また、彼女の弟トーマスは記憶を失っていて彼女の事も忘れていた。さらに、モントライトの一族を惨殺した犯人がまだ捕まって居らす、エリザベスはベルウェインを裁くようジョフリーに請うが、それに充分な証拠はなかった。
しかし、エリザベスは持ち前のサクソン気質で問題に挑んで行く・・・

ジュリー・ガーウッド2回目です。純粋で一途なヒロインが昔気質で堅物のヒーローの考えを変えていきながら、彼のハートを掴んで行く過程とミステリーがさり気なくブレンドされ、独特の雰囲気が醸し出されています。
洋書を読まれる方は是非トライして下さい。
[34へのレス] Re: Gentle Warrior 投稿者:Sarah 投稿日:2001/10/15(Mon) 15:04:52
ジュリー・ガーウッドは私のお気に入り作家さんの
ひとりです。紀伊国屋書店のセールで(笑)1冊購入
してすっかり気に入ってネットですぐにほかの作品も
買ってしまったくらいです。ヒロインのふるまいが
おかしくて笑いながら安心して読むことができるところがいいなと思います。ちなみに、わたしはCastles
が一番好きです。
[34へのレス] Re: Gentle Warrior 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2001/10/16(Tue) 01:54:01
>Sarah様
私も"Castles"好きですよ。コリンだったかな?ヒーロー。ぢつはその前作品の"The Gift"でのさり気ない活躍がかっこよかった。けれどこの人の作品を買うようになったきっかけはやはり"Castles"。
それにしても、ヒロインの猪突猛進ぶりが可愛いですよね。

[32] North American Woman 三部作 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2001/07/22(Sun) 03:54:30
Sweet Savage Eden
A Pirate's Pleasure
Love Not A Rebel

by Heather Graham from Dell

(Seet Savage Eden)
舞台は17世紀初期の英国及びアメリカ
ジャスミン・デュプレーことジャシーはソマーフィールド公爵と愛人の女優の間に生まれた私生児で、公爵の死後、執念深い正妻の復讐で母子は酒場での暮らしを余儀なくされ、今や母は死の床にあった。彼女は酒場で二人の貴族を接客する。一人はロバート、優しい気性の青年で一目で彼女は憧れた。もう一人はジャミー・キャメロン、とある公爵の三男坊で、激しい気性と、傲慢さで彼女の反抗心を掻き立てた。母の容態がますます悪化し、思い詰めたジャシーはロバートから金を盗もうと決心して、彼の宿を訪れるが、そこにいたのはジャミーで、彼は彼女の企みを直ぐに見破り追い出したのだった。彼女の努力も空しく母は亡くなってしまう。葬儀の場に出くわしたジャミー達は彼女の生い立ちを知り、彼女を異母兄の元に連れて行く。結婚適齢期のレオノーレのいる公爵家には美貌の彼女は招かれざる客ではあったが、兄公爵は彼女を召使いとして受け入れた。公爵はレオノーレとジャミーの結婚を望んでいたが、レオノーレはロバートを秘かに望んでいたのだった。公爵はジャシーがレオノーレの縁談を壊したらただでは置かないと脅すが、母の死の恐怖から、彼女は必ずやロバートと結婚して安定した生活を手に入れると決心していた。メイ・デーの仮面舞踏会をジャシーは兄に禁じられるが、レオノーレの遊び心の助力で彼女は舞踏会に紛れ込む。しかし、そこで目にしたものは皮肉にもレオノーレと楽しく踊るロバートだった。ショックのあまり正体を現してしまった彼女は、兄の逆鱗に触れ、厳しい罰を受けようとしたところをジャミーに救われる。ジャミーは彼女と結婚すると宣言した。
公爵家の三男坊として生まれてきたジャミーは自らの王国を築くという野心があった。そしてその野心は新世界のバージニアの地に向けられていた。激しい初夜の後、彼はジャシーをアメリカに連れて行くことを宣言するのだった・・

こうして始まるのが"North American Women"三部作で、アメリカの黎明期(ポカホンタスから少し後)からアメリカ独立戦争までのキャメロン一族が描かれています。第二部では婚約者の元へ向かう途中で海賊にさらわれたヒロインが海賊に惹かれる思いと、婚約者への義理の狭間で苦しんでいきます。第3部では独立戦争の時代となり、独立派のヒーローが王党派の娘を妻にし、苦しい恋の道を辿ります。キャメロン一族はこの後も南北戦争をテーマにした三部作で活躍します。大志を抱く男とそれに従って行くヒロインというまるで日本の時代劇のような展開がヘザー・グラハムの作品の特徴でしょうか?フェミニン派が好みの人にはかなり苦手かも知れない。まあ、ちょっと激しい展開のドラマがお好きな方にお勧めです。
[32へのレス] Re: North American Woman 三部作 投稿者:まこ 投稿日:2001/08/19(Sun) 06:57:23
”母の死の恐怖から、彼女は必ずやロバートと結婚して安定した生活を手に入れると決心していた。”
こういうのって、この時代ならではという感じがします。でも、ここで知る限りですが、ジャシーの性格だとジャミーのほうがお似合いのようですよね。(^-^)

[30] That Scandalous Evening 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2001/06/18(Mon) 01:13:30
by Christina Dodd from AVON BOOKS

舞台は摂政時代の英国
ジェーン・ヒゲンボーテムは没落貴族の令嬢だった。十数年前、商人に嫁いだ姉の後押しで社交界にデビューした。彼女は天才的な芸術家であったが、時代は彼女が積極的に活動することを許さなかった。そんな彼女が社交界で強く惹かれたのはブラックバーン公爵ランサムだった。彼は彼女の創造力を強くかき立て、彼女は秘かに彼のヌードの彫像を作ります。しかし、その秘密を親友と思っていたフレデリカに社交界で暴かれ、彼女の評判は傷つきます。フレデリカは自分が狙っていたアソーウェ伯爵がジェーンに熱を上げていたのに嫉妬していたのだった。
そして今、彼女は亡き姉に代わって、その娘の付添人として再び社交界に出ることとなった。地味な行かず後家として大人しくしていれば、だれにも分かるまいと思っていたのだが、彼女が真っ先に出会ったのは皮肉にもランサムだった。一方、大陸での戦争で重傷を負って帰国して後、情報部で秘かに活躍していたランサムは敵国フランスのスパイが夜会に忍び込んでいるとの情報を得て、出席したのだった。ジェーンと再会した彼は、かつて彼女に味あわされた屈辱への復讐と、何故か惹かれる心もあって、彼女に迫って行く。しかし、ある事がきっかけで、ジェーンがフランスのスパイではないかと疑い、彼女への気持ちはますます複雑なものになってゆく・・・。

クリスティーナ・ドッド2作目です。テンポよく、先から先へと展開を楽しみにさせてくれる作品です。

[27] My Wicked Enchantress 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2001/05/07(Mon) 00:16:21
by Mragan Mckinney from Dell

舞台は独立前のアメリカはルイジアナ及びスコットランドはハイランド他
魔法の刻に生まれた双子の姉妹、ケイリーとモーナはスコットランドのモール城の城主の娘。両親はなく後見人の庇護の元に城で暮らしていたが、ある日領地内に住まわせていた貧しい従兄のストロウトが城主の地位を奪おうと、刺客と共に二人を襲います。モーナは殺されてしまいますが、刺客の一人であった、老バルドルフはケイリーを捕らえたものの殺すことが出来ず、彼女を連れてアメリカはニュー・オーリンズに逃げます。
そこで彼女はケストレルと名乗り、バルドルフに教わったスリを生業に生きて行きます。ある日、港にいた彼女は船から下りてきたセント・ブライドという青年の持つサファイアに目を付けかすめ取ろうとしますが失敗。青年と一悶着を起こしていた時、側にストロウトがいるのを目にしてしまいます。何とか逃げ出したものの、ストロウトは再び彼女とバルドルフの元に刺客を連れてきて、バルドルフは殺され再び彼女は逃げ出します。
行き倒れていた彼女を助けたのはあのセント・ブライドでした。彼は自分のプランテーションベル・シャッセに彼女を連れて帰り介抱します。彼にはストロウトに対して何か考えるところがあるらしく、彼女にストロウトを誘惑させて何かの情報を引き出そうと思いつき、彼女に提案します。ストロウトに近づく事は彼女にとっては死を意味し、拒めば彼は彼女を治安判事に突き出すと言う。セント・ブライドがストロウトとどう関わっているのか分からないので、彼に拒む理由は話せない。どんなに脅されてもどちらの要求ものむ事は出来ない彼女は逃げだしますがすぐにセント・ブライドに捕まってしまいます。彼は彼女に自分の屋敷に召使いとして働くか、ニュー・オーリンズに帰るかの選択を与えます。街に待つのは死しかない彼女に選択の余地はなく、もう一つの提案を受け入れます。一見ジプシー娘の彼女の様々な側面を見せられたセント・ブライドは彼女に興味を持ち、また魅了されていきます。
しかし、街ではケイリーをバルドルフの殺人犯として指名手配されていて・・・。

COMROTがマクノートと同じくらいに大、大、大好きなミーガン・マッキニィ、二度目です。この作品は入手直後の正月に夢中になって二日ほどで読んでしまいました。彼女の作品は「追われる、あるいは囚われのヒロイン」と「何かに取り憑かれた(過去とか)ヒーロー」がモチーフの作品が多いです。今回のは前者です。死から逃れようと必死のヒロイン、殆ど逃げ場がありません。そんな彼女の逃げ道を塞ぐセント・ブライド。彼に惹かれる。全部話したい。でも彼が何者か分からない。言えば死ぬ事になるかも知れない。さあ、彼女に救いの道はあるのでしょうか?(淀川さん風)
彼女の作品前編から醸し出てくるのは「詩的」な感じです。散文でサスペンス調なのに。不思議です。
マッキニィは最近デザイアからも数作品出されております。ページ数が少ないのでこれ程の味のある作品になっているかは分かりませんが、その内翻訳が出される事を期待しています(まだ読んでないので)。また、"The Man Slay The Dragon"など、現代サスペンス系ロマンスも発表していますから、これも二見あたりから期待できるかな♪
[27へのレス] Re: My Wicked Enchantress 投稿者:まこ 投稿日:2001/05/12(Sat) 21:39:28
二見からの邦訳、期待しちゃいます。
出してくれませんかね・・。
この本も紹介していただいた部分を読んだだけなのに、すごく心惹かれるものがあります。ロマンス以外のストーリー展開も面白そうですよね。
[27へのレス] Re: My Wicked Enchantress 投稿者:NOV 投稿日:2001/05/25(Fri) 13:34:56
ここの作品、すごくおもしろそうですね。読んでみたいです。
どこかの出版社が出してくれることを期待!です。

[25] Thief Of My Heart 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2001/04/16(Mon) 01:22:53
by Rexanne Becnel from Dell Book

舞台は南北戦争後のアメリカ
デンバーの実業家、ディロン・ロックウッドの元に異母兄フレデリックの訃報が届いた。庶子として薄幸の子供時代を過ごしたディロンは、愛憎を克服して兄とビジネスのパートナーになったのだった。彼の死には感慨深いものがあったが、彼の訃報を送ってきた、フレデリックの未亡人と名乗る人物は信じられなかった。兄が性的に女性に興味を持てない事を彼は知っていたからである。フレデリックの金を狙って彼を騙したか、そう語っているだけだろう。ディロンは判断した。フレデリックの遺産は彼のものであり、苦い思い出のある兄の一族の屋敷に彼も思うところがあったのだ。どこかの金持ちあさりの女に奪われたたまるものか、化けの皮をはがしてやる、と彼は故郷のルイジアナへと向かった。
女教師のレイシー・モントゴメリーは慣れない芝居に苦労していた。尊敬する校長であり、スペアロー・ヒル女子校の経営者だったフレデリックが死んだのだ。彼の後継者は採算性の低い女子校などあっさりと廃校にして、ここを売り払ってしまうだろう。南北戦争で故郷を失った彼女自身が学生として過ごした第二の故郷であるこの学校を無くしてはいけない!そして、それは亡きフレデリックの意志でもあった。そこで彼女は他の学校のスタッフ達と画策して自分をフレデリックの未亡人とし、学校を存続させるつもりだった。
夏休みの始まりの日、スペアロー・ヒルにディロンが現れる。彼はレイシーに思うところを話し、彼女の陰謀を暴いてみせると宣言する。憤る彼女だが、二人の間には出会った瞬間から何か引かれるものがあり・・・

レクサン・ベクネルはマルチ・ヒストリカル作家で、中世、摂政時代、西部、クリオール、最近ではウェールズと書いています。私もまだこの方の作品の特徴を掴むほど読んではいないのですが、この作品のように男女の駆け引きの緊張のなかで話を進めていくのが多いかも。また、ラストのクライマックスをうまく展開させてくれるので、お気に入りの作家さんのひとりです。
[25へのレス] Re: Thief Of My Heart 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2001/04/16(Mon) 01:25:51
何か、Heartつながりだなあ・・最近の3作

[22] Deceive Not My Heart 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2001/03/12(Mon) 01:24:43
By Shirlee Busbee from AVON BOOKS

舞台は19世紀初頭のアメリカ
ニュー・オーリンズのプランテーションの主、クロード・サンタンドレはかつての洪水で孫娘のレオニー以外の家族を全て失い、絶望して全てのことに興味を失い、酒と賭博の日々を過ごし、家は没落していった。
美しく成長したレオニーは傾いた家、シャトー・サンタンドレを守ろうと賢明にがんばっていた。その頃には死期を悟ったクロードは、唯一レオニーの行く末だけが気懸かりで、将来を託せる男を探し、総督の館での賭で出会ったナチェズのプランテーションの主の息子モーガン・スレイドをそれと見込む。
この時、クロードはレオニーの母の形見を賭で取り上げられており、それを取り戻そうとした彼女は総督の館に忍び込み、迷ってモーガンの泊まる部屋に入り込んでしまった。彼は彼女を娼婦と間違えて抱いてしまい、見知らぬ男に抱かれたショックでレオニーは彼に金を投げつけ、母の形見を忘れて飛び出してしまう。
その後、クロードはモーガンに縁談を持ちかけたつもりが、このころ同じ所を彷徨いていたモーガンの従弟のアシュレーに話しかけてしまう。金に困っていたアシュレーは彼が提示する持参金に飛びつくが、レオニーはこの結婚を嫌がっていた。異母妹のイベットの行く末を楯にクロードに強いられた彼女は、アシュレーと取り引きをした。二人は形ばかりの結婚をし、アシュレーは適当に言い訳を見つけてニュー・オーリンズを去る。持参金はローンとして貸し付けるので、然るべき時が来れば彼女に返すこと。この条件をのめば、結婚すると。こうして二人は結婚したが、彼がモーガンでないことは誰も知らなかった。その後、暫くして、レオニーは自分が見知らぬ男の子を身籠もった事に気付いたのだった。
それから数年後、モーガン・スレードは名家の娘と婚約する。かつて妻に手ひどく裏切られ、あげくに息子までも失ってしまった彼にとって、義務だけの空しい婚約だった。そんな所へレオニーが異母妹と息子、そして召使いと共に乗り込んで来たのだった。期限までに借金を返さねばシャトーを奪われてしまうレオニーは持参金を取り戻そうとして来たのだった。
女性不信のモーガンはこの突拍子もない話を信じないが、身の潔白を証明する術のない彼はやむを得ず彼女達を住まわせることにするが・・・

2度目のバズビーです。これがいわゆる”クリオールもの”というやつです。元英領以外の植民地が合衆国に合併して行く過程も複雑なようです。ヨーロッパではナポレオン旋風も吹き荒れ、正直言って、この辺良く理解できてません。バズビーの初期作品は全体キャラがつながっていて、ヒーロー達はこの様な背景で秘かに活躍しています。
ヒーローがちょっとしつこいくらいに女性不信なのが多いのが難点ですが、けなげなヒロイン達がそれをカバーしてくれて、楽しく読める作品です。
[22へのレス] Re: Deceive Not My Heart 投稿者:まこ 投稿日:2001/03/14(Wed) 16:54:11
2人が再び出会うまでが、すでに複雑ですね。
原書にはチャレンジしたくないタイプだなぁ。
(でも、面白そうだし・・。)
こういうの邦訳してほしいですよね。
[22へのレス] Re: Deceive Not My Heart 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2001/03/19(Mon) 00:37:33
ローマ字の羅列に目が馴染んできたら読めると思いますが、確かに分厚いです。字も小さい。ついでにアメリカのこの辺の歴史って、結構分かんないんですよね。まあ、その辺は適当に読み流しますが。
サンリオ出してくれないでしょうかね?

[21] Defy Not The Heart 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2001/02/25(Sun) 23:47:18
by Johanna Lindsey from AVON BOOKS

舞台は12世紀末の英国(リチャード獅子心王の治世下)
レディ・リーナは苦境にあった。クライドンの領主であった父が、大領主と共にリチャード王の十字軍に従軍し、旅先で死亡したのだ。自ずと財産を相続した彼女だが、数年前に婚約者を失い、彼女を守ってくれるはずの大領主の伯爵も国内には居らず、より大きな権力や財産を狙う周囲の欲深な領主達には格好の標的だった。しかも、領地の騎士達の半分は父と共に十字軍に参加していたのだった。夜這いをかけられそうになったこともあった。その日も巡礼の一団を泊めたと思えば、何ものかも分からぬ敵の仲間で、守りの薄い城はますます陥落の危機にあった。そんなクライドンを救ったのはサー・ラナルフ率いる一団だった。リーナは彼らを厚く遇するが、彼らもまた、彼女を狙う欲深なロスウェル卿が彼女を誘拐させるために差し向けた傭兵団だということを彼女は知らなかった。
領主の私生児として生まれ、不遇な少年時代を過ごしたラナルフは自分の領地を持つために傭兵として働き、あと一歩で目標に到達するところだった。自分の婚約者を連れて来いと言うロスウェル卿の発言は疑わしいところがあったが、別に構わなかった。かつて、手ひどい裏切りにあって以来、レディという人種が嫌いだったし、自分の夢見た城が手に入るのだ。こうして、彼は手はずどおり彼女をさらい、ロスウェル卿の領地へと向かった。
一方、ラナルフの親友サー・ウォルターはリーナやロスウェル卿の部下の話から、ロスウェル卿が嘘を付いていると判断し、さらに考えて、ラナルフを夫にする方がリーナにも自分たちにも良いと考えて、彼女を説得し、同意した彼女はレディを嫌って結婚を渋るラナルフを挑発して彼を夫にするのですが・・。

お互いの利害から、相手のことを殆ど理解しないままに政略結婚した二人。女主人として生きてきたヒロインと、愛を知らずに育ってきた無骨者のヒーローの結婚は五里霧中です。でも、愛情深く誠実なヒロインに彼の女性への不信感も解けてゆき、彼も不器用ながらも彼女をいたわる事を徐々に覚えていこうと努力します。この作品は二人が互いを理解し、いたわろうと努力するくだりが非常にしみじみと描かれていて、リンゼイの作品の中でもお気に入りの一つです。

[18] 駄天使シリーズ 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2001/01/28(Sun) 01:49:43
by Mary Jo Putney from TOPAZ

Thunder And Roses
Petals In The Storm
Dancing In The Wind
Angel Rogue
Shattered Rainbows

舞台は摂政時代の英国。
ウェールズのアバーデア伯爵家にジプシー女が息子を連れてやって来る。女は子供は伯爵の今は亡き子息と自分との正式の結婚で生まれた子で、息子を全員失った伯爵にとって唯一の後継者だった。伯爵は女に金貨を与えて追い払い、孫を引き取った。伯爵は孫に流れるジプシーの血をおぞましく思ったが、後継者がない今彼を受け入れるしかなかった。病床の妻が死に、再婚して新たに息子をもうけるまで、当面の間は。
それから十数年後。メソジストの牧師の娘クレアは大陸から帰ってきた伯爵の元を訪れた。伯爵はその生い立ちからジプシー伯爵とも、また、悪魔伯爵とも呼ばれていた。また、彼には四年前、先代の伯爵の若い妻との情事を先代自身に目撃され、先代をショック死させ、それを知って飛び出した彼自身の妻も事故死したと言う噂があった。しかも、その妻の死でさえ、彼が殺したのだという噂もあった。クレアはそんな彼に領民を救って欲しいと頼む。村は今や炭坑しか充分な雇用が無く、炭坑は旧時代の設備で労働環境は最悪で、いつ災難が起きてもおかしくない状態だという。炭坑の主、ケニヨン
卿は現場監督のマードックに任せきりで姿を見せないという。不幸な思い出しかないアバーデアを伯爵こと、ニコラスが売ろうと考えた矢先のことだった。彼女の頼みを一蹴しようとしたが、彼の家庭教師だった彼女の父は孤独な少年時代の心の支えであり、また、クレアには何故か引かれるものを感じた。
そこで、彼は交換条件として彼女に自分と3ヶ月暮らすように言います。関係を強制しないが、日に一度だけ彼にキスで誘惑のチャンスを与えなくてはいけない、という事だった。クレアにとってはそれだけでも評判は傷つくが、自分の犠牲だけで人々が救われるのならと、彼女は彼の申し出に応じます。しかし、彼女の心の鎧は日に日に・・・

パブリックスクール時代を共に過ごした青年達、ニコラス、レイフ、ルシエン、マイケル(ケニヨン卿)の四人はその悪魔のような魅力から駄天使達と呼ばれています。そんな彼らがヒロインと苦難を乗り越えながら愛を育んでいく、これが駄天使シリーズです。これに加え、スピンオフとしてロビンを主人公とした物語があります。
メアリー・ジョー・パットニーは中世ものもありますが、専ら摂政時代物を書く作家です。英国18世紀文学を専攻していただけあって時代描写が詳しいです。心に深い傷を負ったヒーローがヒロインの愛情で克服していく作品が多いです。今回のシリーズはまだ残りの4作読んでないのですが、かなり過酷な過去を持ったヒロインもいますので、そういうのを読むのが辛い人は全部を読むことはお勧めしません(私もその一人)。
それにしても、こういう、一見ワルなヒーローがヒロインによって変わっていくのって、”駄天使更正もの”って言うべきでしょうかねえ?
[18へのレス] Re: 駄天使シリーズ 投稿者:Sarah 投稿日:2001/01/29(Mon) 15:43:38
重そうな話ですね。でも「日に一度だけ・・・」というのは、どことなく”美女と野獣”や”ピアノ・レッスン”が思いだされて読んでみたくなります。
[18へのレス] Re: 駄天使シリーズ 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2001/01/30(Tue) 01:04:05
今回のストーリーは"Thunder and Roses"です。ヒーローの生い立ちの部分だけを取れば暗く見えるのですが、この作品は読後にしこりが残るような感じはしません。二人が互いを認めていく過程がしっかりと書かれていて、ラブシーンは前半はストイックとセンシャルが共生してるような感じです。

[12] ◆ Gabriel's Bride 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2001/01/15(Mon) 01:14:19
By Samantha James from AVON BOOKS

舞台は摂政時代の英国とアメリカサウス・キャロライナはチャールストンの港町の酒場でメイドとして働くキャシーの前に英国のウェイクフィールド伯ガブリエルが現れる。彼女を娼婦と見下す彼に怒りを爆発させるが、これで酒場の主を怒らせ、ガブリエルを客として取ることを強く勧められる。酒場の主はいやがる娘に無理強いはさせなかったが、自分が身を売るように追いつめられるのも時間の問題だろうと感じたキャシーはガブリエルの時計を盗んで酒場を逃げ出す。しかし、ガブリエルは彼女を捕らえ、頼りにする者もなく破滅の人生に身を任せるか、それとも自分と結婚するか選べと言うのだった。
公爵家の次男坊として生まれたが、父親は不慮の事故で亡くなった最愛の妻の遺児である長男にしか興味を示さず、ガブリエルの母との再婚も長男に母親を与えるためだけのものだった。夫に愛されず絶望の内に母が亡くなるとガブリエルは家を出て、自分の力で事業を興す。しかし皮肉にも異母兄は亡くなり、父親は早く結婚して跡継ぎを作れと言うのだった。しかも相手も決めてあるのだ。今まで自分の存在さえ忘れていたような父親の指図に怒りを覚えた彼は、父親を不愉快にさせるためにわざとキャシーを妻にしたのだ。父親の最初の妻と異母兄の死にはアメリカが関わっていて彼はアメリカ人が嫌いだった。しかもキャシーの素性を考えれば彼は怒り狂うだろう。もちろん、父親を喜ばせるために子供を作る事なんて問題外だった...

サマンサ・ジェイムズはHQのスーパー・ロマンスではサンドラ・ジェイムズ名で作品を発表しています。(私はこちらは読んでないけど)摂政時代物、中世もの、スコットランドものを得意として書いています。ロマンス作家としては中堅ですが、切ない作風でめきめき頭角を現してきて、AVONでも最近はベストセラー作家として名を連ねています。愛に飢えたヒーローとヒロインが生活を共にしていく内に次第に心を開いていく。そんな泣ける作品です。いかが?
[12へのレス] Re: 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2001/01/15(Mon) 01:16:47
ぽむ様良ければ↑の情報差し上げます。
[12へのレス] Re: ◆ Gabriel's Bride 投稿者:ぽむ 投稿日:2001/01/15(Mon) 13:02:28
いただきま〜す(^o^)
[12へのレス] Re: ◆ Gabriel's Bride 投稿者:magnificat 投稿日:2001/01/16(Tue) 21:11:29
いまこの作家の"One Moonlit Night"を読みかけて止ってました。HQでも書いている人だったんですね。
それにしても表紙がこってます・・・窓あきです。

[11] ◆ The Gamble 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2001/01/03(Wed) 02:25:45
By Joan Wolf from Warner

舞台は摂政時代の英国
ジョージィ(私)は亡き父の書斎を整理していて、彼が脅迫者だったことを知る。貧乏貴族だった父は家庭を顧みない遊び人で、娘達の行く末など考えずに逝ってしまい、息子がいないため家督は従兄に継がれることになった。ジョージィの肩には自分だけでなく、幼い頃の頭のケガで永遠に幼女の心のままの妹アナ、そして自分たちの面倒を見てくれたナニーの運命が重くのし掛かっていた。従兄との結婚も考えたが、魚のような唇の持ち主にキスをされることを考えただけでぞっとした。
そこで、彼女は父親の脅迫ネタの中から間もなく社交界にデビューする娘を持つウィンターデイル伯を脅迫して、自分が社交界にデビューするためのスポンサーになって貰おうと企んだ。しかし、伯爵の屋敷を訪れた彼女の前に現れたのは若い青年だった。なんと、肝心の伯爵は1年前に息子と共に亡くなり、家督を継いだのはこの青年、亡き伯爵の甥フィリップだった。誤算だったが、彼女はあえて当初の脅迫を実行に移し、黒豹のような魅力を持つ新伯爵は最初は何も気に留めなかったようなのに、何を思ったのか彼女を自分の被保護者として、従妹のキャサリンと共にデビューさせるというのだ。そこで、彼女は父の他の4人の被脅迫者に証拠を全て処分した旨の手紙を送って、デビューに挑むのですが、よもやこの手紙が一波乱起こすなどとは想像だにしなかった...

ジョアン・ウルフは私も始めて読んだ作家なのでよく分からないのですが、教師から作家へ転身したとのこと。最近は専らワーナーで作品を発表していますが、摂政時代を舞台としており、特徴としては、ヒロインの1人称によってストーリーが展開されます。それだけにヒーローをヒロインの視点から見つめるという形になり、面白いです。

[9] ◆ RAINBOW 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2000/12/25(Mon) 00:58:45
Patricia Potter by Bantam Book

舞台は南北戦争前夜のアメリカ。愛情薄い家庭に育ったメレディスにとって、黒人奴隷の召使いの娘、リサは無二の親友で大事な人だったが、それを快く思わない父親にリサを売られてしまいます。後に知りますがリサは彼女の異母妹だった。
クィン・デヴローは銀行家の子息だったが、英国で女性がらみの決闘事件に巻き込まれ、オーストラリア流刑という不当な判決を受けた過去があった。リサを失って十数年後。オーストラリアから脱出していたクィンはギャンブラーであり、ギャンブルで手に入れた蒸気船”ラッキー・レディ号”のオーナーであった。そして、人としての尊厳を奪われる囚人生活を強いられた彼は奴隷制度に反対し、奴隷の脱走を助ける地下組織、”アンダーグラウンド・レイルロード”のメンバーとして、奴隷の脱走を船によって助けていたのだった。そんな彼の船にメレディスが乗り込んで来たのだった。二人の家は付き合いがあった。彼女が祖父から受け継いだ遺産を管理するクィンの弟から、彼女が頭が弱く、浅はかで、魅力の薄い娘で、さらに浪費家である事を聞いていたが、その通りだと思った。しかし、翌朝、彼はデッキで虹を見つめ、金色の髪を翻す女性を目撃しひかれます。それらしき人物がメレディスしかいない事から、彼はメレディスを違った目で見るようになります。
そう、これがメレディスの素顔だった。浅はかな、遊び好きの娘のふりをして、各地を回りながらリサを探しつつ、アンダーグラウンド・レイルロードのメンバーとして奴隷脱走の手配や資金の提供をしていたのだった。そうとは知らないクィンはかつて、自分を苦況に追い込んだのが女だったことから、彼女の行動を悪く取り、彼女も又、同様の誤解をします。その頃、メレディスが、リサに似ていたので側に置いている奴隷娘のダフネをクィンの元で働く元奴隷のカムが恋したことから、話は大きく展開していきます。

パトリシア・ポッターと言えば、「独立軍の花嫁」でしたっけ、HQで発表されたヒストリカルの第一号を飾る作者ですから、ご存知の方も多いでしょう。アメリカやスコットランドを舞台にした物語が多い作家です。
南北戦争には様々な原因があると言われ、決して南部→悪とは言い切れないようですが、かといって、奴隷制度は否定しようのなく悪いものでしょう。そういった問題にも触れながら、ここでは奴隷解放を目指す地下組織で活躍するヒーローとヒロインがそれと知らずに出会い、展開していく、かなり、シリアスな物語です。また、この様な設定ですから、はらはらさせられて、COMROTは読むのにかなり時間がかかりました。(主人公達が危険な目に遭うのが苦手なの)でも、読み応えは充分ありますよ。
[9へのレス] Re: 投稿者:まこ 投稿日:2001/01/02(Tue) 10:06:46
深そうなストーリーですね。これを原書で読んだら、・・考えられない。でも、読み終わったら、達成感ありそう。(笑)

[4] ◆ MAGICシリーズ 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2000/12/11(Mon) 00:30:22
Midsummer Magic
Calypso Magic
Moonspu Magic

By Catherine Coulter  from signet

兄の死で軍人上がりの気楽な次男坊からいきなり侯爵家の跡継ぎになってしまったホークは、病床の父のもとを訪れる。父は命の恩人であるスコットランド人の伯爵に娘の一人を息子の嫁にすると約束していたので、その約束を果たしてほしいと父に頼まれ、仕方なく花嫁を選びにスコットランドに向かいます。一方、伯爵の次女フランセスは顔も見たことのない男がいきなりやってきて、三人姉妹から一人花嫁を選ぶとい言う考えに憤ります。また、父伯爵は美しく男勝りで、知的なフランセスがお気に入りで、秘かに彼女が選ばれることを願っていました。ところが、ホークがやってくると、フランセスは彼が絶対選ばないような、醜女に変装して現れます。他の二人の娘達を選ぶように祈って。またまたところが、娘達と接する内にホ−クの心の中では、社交好きの器量のいい娘だと、いつでも自分につきまとっておちおち愛人も持てない。どうせなら、田舎に引きこもるタイプの女性がいい、と考え出し...

こうして始まるのがMAGICシリーズです。残りの2作ではホークの友人達、ライアンやラファエルの物語になります。独身生活を謳歌するヒーロー達がヒロインとそれぞれの理由で行動を共にすることになりますが、やがて事件に巻き込まれヒロインを守っていくうちに次第に絆が深まっていきます。

キャサリン・コールターは「ハロー・ドクター」などHQから作品も出ています。ヴァイキングもの、中世もの、摂政時代ものなどから現代サスペンスまで書きこなすやはりマルチ作家です。摂政時代物でデビューしただけあって、摂政時代物が多いです。最近は"The Edge"など、現代サスペンスを書いています。ホークのように最初はかなりわがままで、ひんしゅくなヒーローが多く、作風はかなりメリハリがきいていて、辛口なユーモアも多くピリッと来る感じです。また、ゴシック的雰囲気が底辺に流れているようで、どこかダークなイメージがあります(いや、これは作品が湿っぽく暗いと言うんではないんです)。会話もストーリー展開もとても面白いのですが、ページを捲るごとに何かサスペンスの息吹が感じられると言うのでしょうか?訳もなくはらはらさせられます。作品としては個性が強いので、好きな人と嫌いな人が極端に出るのではないかなあと思われます。私は好きですが。
[4へのレス] Re: 投稿者:Sarah 投稿日:2000/12/12(Tue) 16:19:46
このレビューを見て、彼女の作品が読みたくなりました。アイリス・ジョハンセンやアン・スチュアートのヒストリカルをよく読みますが作風はいくらか似てますか?
[4へのレス] Re: 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2000/12/13(Wed) 00:52:46
ジョハンセンの様な大河ドラマ的作品ではないですね。あえて言えばスチュアートかなあ。でもやはり独特の雰囲気があります。
[4へのレス] Re: 投稿者:Sarah 投稿日:2000/12/14(Thr) 13:08:46
なるほど。読んでみます。それにしても作品数多いですね・・・。
[4へのレス] Re: 投稿者:まこ 投稿日:2000/12/19(Tue) 19:35:46
Sarahさんに同感です。早速キャサリン・コールターを探してみます。

[1] ◆ The Lion's Lady 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2000/11/20(Mon) 00:30:19
By Julie Garwood from Pocket Books

主たる舞台は摂政時代の英国プリンセス・クリスティーナは英国の伯爵令嬢とヨーロッパの小国の国王との間に生まれた娘だった。しかし、彼女の母親は夫の本性が冷酷であることを知り、クリスティーナを身ごもっていながら逃亡を重ね、娘を産んだ後アメリカは西部へ向かいます。そこで、彼女は敵の部族に拉致されたダコタ族の母子を救い旅を共にしますが、やがて命を落としてしまいます。クリスティーナを託されたダコタ族の女メリーは彼女を部族の村に連れ帰り、娘として育てます。それから十数年後、ライアンことライアンウッド侯は舞踏会で話題になっているプリンセス・クリスティーナを見て強くひかれます。ライアンは、早速彼女に近づきます。インディアンに育てられた過去や、父親との対決の意図を隠そうとし、深く人とつき合わない彼女ですが、ライアンはそんな彼女に気が付き、興味を抱きます。彼女が時々見せるインディアン的考えや仕草に、それとは知らない彼はますます興味を持ちます。亡き妻に手ひどく裏切られた過去があり、女性に対する強い不信があったライアンですが、彼女を自分のものにしようと決心します。
この頃、母方の祖父の遺言で遺産は全て彼女のものとなり、19歳の誕生日までに結婚していなければ、彼女の父が資産を管理することになるということを知ります。これを阻止しようと、クリスティーナはライアンに結婚を持ちかけますが..
ジュリー・ガーウッドはアメリカではベテラン作家の一人です。摂政時代のウェイトが強いですが、中世騎士ものから、西部ものまで書きこなすマルチ・ヒストリカル作家です。どこか純粋培養されたような一途なヒロインがヒーローの心を溶かしていくような、雰囲気が強い作品が多いです。また、それでいて、どこかセンシャルなところも特徴です。
[1へのレス] Re: 投稿者:まこ 投稿日:2000/11/23(Thr) 09:19:47
インディアンの娘としてヒーローに出会うのかと思いきや、違いましたね。でも、面白そうですね。この作家さんの邦訳の本はないのですか?
[1へのレス] Re: 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会 投稿日:2000/12/24(Fri) 02:14:46
多分無いと思います。本国ではテレビ化された作品もあるように思われるのですが。