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ロマンスの原書レヴュー用BBSです。お気軽にどうぞ。
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新着スレッド - 最新20件
1: The Runaway Princess (4) /  2: Lord Carew's Bride (3) /  3: Innocence Undone (3) /  4: Kid Calhoun (0) /  5: SEASON OF THE SUN (0) /  6: Too Wicked To Love (0) /  7: Lawless (2) /  8: Virtue (1) /  9: Valentine (3) / 

  The Runaway Princess 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会  
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By Christina Dodd from AVON Books

舞台はナポレオン戦争時代のピレネー山脈の地方
イギリス娘のエバンジェリン・スコフィールドは、孤児だった自分を引き取った雇い主の女学者、レオナが行方不明になり、遺言によりその遺産をついだのだった。一時の狂気から、彼女は夢の一時を過ごそうと決心。大陸へ渡り、豪華な旅と買い物を楽しみ、やがてピレネー山脈の古城のホテルに辿り着いた。夢の旅のはずだったが、独りぼっちで、昔からの孤独感を消してはくれず、また、資金がかなり減ってきていて、旅を終わらせて、英国で書店を開くことを考え始めていた。
そんな矢先にホテルの食堂でボーイに教えられて、自分を熱心に見つめる男の存在を知る。振り向いた彼女を見つめて男は乾杯した。その瞳に浮かぶ所有欲に怯えて、彼女は食堂を飛びだし、部屋に逃げ帰るが、何と、男はボーイを利用して彼女の部屋に入り込んで来たのだった。彼はバミニアのダニオール王子と名乗り、エバンジェリンはセレフィナのエテリンダ王女で自分の許嫁であると言い、彼と結婚して王女としての義務を果たせと迫るのだった。彼女が自分は王女ではなくただの英国人だと訴えるが彼は聞き入れず、実力行使で彼女をものにしようとするが、その矢先に彼女の部屋に爆弾が投げ込まれ、ホテルは火の海に。
バミニアとセレフィナはかつて一つの王国だったが、王と女王の喧嘩により分裂、聖女レオポルダの予言により両国の王子と王女が結婚し、君臨する時国は再び一つになるのだとされていた。その予言を実現すべく、幼い頃にダニオールとエテリンダの婚約はなされたが、やがて大陸を襲った革命とナポレオン戦争の嵐の中、両国の君主達は暗殺され、エテリンダは遠くの尼僧院に匿われることになったがそこから行方不明になり、ダニオールはナポレオンの脅威から国を守らなければならず、直ぐに追うことは出来なかったが、予言の時が迫り、エテリンダ王女の噂を頼りにエバンジェリンの元へやってきたのだった。しかし、両国にはナポレオンの存在に喚起された革命家達がいて、予言の実現を阻止しして王政を終わらせようとしていた。しかも、その革命家達の筆頭のドミニクはダニオールの異母弟だった。
古城から逃げ出した二人は聖女レオポルダの尼僧院へと向かう。その道中エバンジェリンはずっと自分が王女では無いことを訴えるがダニオールは信じようとせず、尼僧院に着くと彼女を閉じこめてしまう。じっとして偽りの運命を受け入れることは出来ないと思った彼女は、尼僧院から脱出するが、ドミニク達革命家の手中に落ちて・・・

またクリスティーナ・ドッドですが、読了しましたので。ヒロインがいきなり現れたヒーローに追っかけられ、迫られ、そこへ爆弾。息も尽かせぬテンポでぐいぐいと読者を引き込んでいきます。
架空の国を舞台にしたヒストリカルというのも時々見受けられます。ジョアンナ・リンゼイでは"Once a Princess"やジュード・デブローの"Maiden"他。比較的英国の摂政時代(リージェンシー)ごろが多いです。
この作品にはスピン・オフがありますが都合上だれが関係しているのかは教えられません!
... 2002/11/11(Mon) 01:01 No.67  

Re: The Runaway Princess 投稿者:NOV  <Mail>  

こんにちは〜
孤児で、許婚(?)がいて追手から逃げるヒロイン・・・大好きな設定なのでレビューだけでも、引きつけられました
某出版社(笑)に嘆願すれば翻訳の望みあり?かな。
... 2002/11/11(Mon) 09:36 No.68  

Re: The Runaway Princess 投稿者:藤の森  

こんにちは!
この間すすめて下さったChristina Doddですね。The Giftが読み終えたのでCastlesを読もうかなあと考えているのですが、またまた惹かれる作品を紹介して下さったので迷っております。それにしても続編気になりますねえ。またレビューにて紹介してください。
... 2002/11/13(Wed) 15:43 No.69  

Re: The Runaway Princess 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会  

NOV様、藤の森様、メッセージありがとうございます。そうですね、某出版社リクエスト攻め受けてるんでは(笑)
藤の森様>ガーウッドのThe Giftは、Guardian Angel、The Gift Castlesと来ます。この作品はここのReviewで紹介させていただきました、The lione's Ladyのスピンオフにもなっています。まだお読みでなかったら、Guardian Angelを読まれた方がよいかも・・・
... 2002/11/14(Thu) 08:03 No.70  

Re: The Runaway Princess 投稿者:藤の森  

ロマンス翻訳書をもっと出して会様、やっぱり最初から読めばよかったかなあと。コリンのお兄さんと奥さんのお話ですよね。Castlesに出てるんですよね。この二人、もう読み始めてしまったのに、悩んでしまいます。amazonでしたら24時間発送になってるので、やっぱり先にGuardian Angelから読もうかなあ。悩んでおります。
... 2002/11/17(Sun) 11:17 No.71  


  Lord Carew's Bride 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会  
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by Mary Balogh from SIGNET(Signet Regency Romance)

舞台は摂政時代の英国
サマンサ・ニューマンはかつて、姉妹の様に育った従姉と共にデビューした年に、彼女の婚約者に恋をしたが、その男、ライオネルは彼女の従姉ジェニーとの婚約を解消するために彼女を利用しただけだった。結局ライオネルは行動に踏み切れない彼女に痺れを切らして、自分の宿敵であり、悪評高いソーンヒル伯爵、ジェニーの嫌っていた悪魔の様な男とジェニーとのスキャンダルをでっち上げたのだった。ジェニーの婚約は解消され、嫌っていたソーンヒル伯爵との結婚を強いられてしまったのだった。サマンサは自分の初恋を利用され、あげくに従姉に不幸な結婚を強いてしまったことで自分の愚かさを呪い、愛を信じなくなった。その後、ライオネルの悪行が暴露され失望した父親に国を追放され、ジェニーとソーンヒル伯爵の名誉は回復、事態は好転したものの、サマンサは結婚を拒み、やがて7年あまりの歳月が過ぎた。
彼女はジェニーを訪ねてソーンヒル伯爵の領地に滞在していた。今では伯爵夫妻は深く愛し合うようになっていて、素晴らしい家庭を築いていた。一人の時を望んだサマンサはふと隣接のカルー侯爵の領地ハイムーアに踏み入れる。そこで、彼女は風景の庭師を自称する片手、片足の不自由なハートリー・ウェイドという青年と出会う。彼は側にいるだけで大いなる安らぎを与えてくれ、彼女は深い幸福を味わったが、行動を共にしている叔母の都合で彼女は急ぎロンドンへ戻る事になってしまい、胸は張り裂けそうだった。
ロンドンへ戻ったサマンサの前に、何とライオネルが現れたのだった。父親が死に、爵位を継いで戻ってきたのだった。かつての別れの時のつれない仕打ちは、追放を予期して君のためを思ってしたこと、と言って近付く彼を彼女は信じられなかったが、本当だ、彼は更正したのだと信じたがっている自分を感じ怯えるのだった。そんな彼女の前に、ハートリーが現れ、喜びのあまり、彼女はキスを交わし愛していると思わず言ってしまう。翌日、再びライオネルが彼女のもとを訪れ、彼女が彼の魅力に脅かされた後に、ハートリーが訪れ、彼女にプロポーズしたのだった。一介の庭師と考えていたが、彼女は迷うことなく承知した。しかし、実はハートリーはハイムーアの領主、カルー侯爵その人であることを告白する。爵位という色眼鏡で自分を見て欲しくないあまりに、ハートリーは自分の素性が言えなかったのだ。それでもサマンサはライオネルへの思いから解放されることとハートリーの与えてくれる安らぎを求めて結婚を受け入れたのだった。
しかし、彼女が知らされていないもう一つの事実があった。ハートリーとライオネルが従兄弟同士だということだった・・・

アメリカでは”リージェンシー・ロマンス”と呼ばれるシリーズが通常のロマンスから独立してあります。大体はHQ程度の比較的薄目のボリュームで、ラブシーンが比較的軽い。なぜ他の時代をさしおいてこの時代だけが?といまだに謎は解けないのですが、それはさておき、この作品の作者、メアリー・バローはもっぱらこの様なリージェンシーものでの大御所の一人と言えましょう。もちろん、通常のボリュームのロマンスも発表していますが、舞台は大抵摂政時代が中心です。ただし、比較的軽いはずのラブシーンですが、彼女に限って言えば、かなり濃密で、しかもヒロインの設定がかなり癖があります。例えば、愛人関係を強要されていた過去を隠して結婚しようとする女性、生きていくために娼婦になった女性、死んだものと思われ戦地で夫に置き去りにされ、そこでゲリラの愛人にされてしまった女性。不幸な結婚をした過去を持つ未亡人など。こういう過去が無くても、夫に愛人がいたことを知って苦しむ女性、時代のモラルから夫と心のままに愛し合うことが出来ない女性など、苦悩する女性達が多いのです。封建時代が去り、領地を守る女主人という役割が失われ、形骸化された社会制度とモラルにがんじがらめにされ、結婚し、子供を産む以外に役割を求められず、生きる術を殆ど奪われ、男に頼らなくては生きていけない、彼女の描きたかったものは本当はそういった当時の女達の悲劇ではないのか、時々思ってしまいます。

追記ですが、この作品は前作があります。スピンオフが多いのもこの人の特長で、前作は何年も前に読んでいるので思い出せないのでこちらを紹介させて貰いました。(前作を辿っていくときり無いようだし)
... 2002/10/15(Tue) 00:50 No.62  

Re: Lord Carew's Bride 投稿者:藤の森  

こんにちは、藤の森と申します。
このReviewsにお返事するのははじめてですが、いつも楽しく読ませてもらっています。私もいまJulie GarwoodのThe Giftを読んでおりますが、なかなか進みません。以前、こちらで続編のCastlesの話題が出てましたよね。早く続編に辿り着けるようにがんばっております。
早速ですが、ジェニーとソーンヒル伯爵の物語も多分書かれているんでしょうか。一応、amazonで検索してみたのですがそれらしきものを探せませんでした。
もしかして、かなり昔なら絶版ということになっているのでしょうか。ご存じでしたら教えてくださいませんか?
また、Stephanie Laurensの作品などはお読みですか?Devils'Brideを買おうとしているのですが続編が多そうで、どういうお話かご存じですか?また、続編が何作ほど出ているかご存じかなあと質問した次第です。今、すごく気になっている作家なんです。
... 2002/10/23(Wed) 14:42 No.63  

Re: Lord Carew's Bride 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会  

藤の森様、ありがとうございます。
ジェニーとソーンヒル伯爵の物語は確か"Dark Angel"というタイトルだったと思います。今は在庫切れかも、古本市場では時々見かけます。
ジュリー・ガーウッドの"Guardian Angel"はお読みになったのでしょうか?これも"The Gift"のシリーズですけど。
ステファニー・ローレンスの"Devil's Bride"は"Devil"と愛称で呼ばれる公爵を筆頭とするシンスター一族の青年達、ナポレオン戦争を共に戦った、傲慢で絆強い男達をヒーローにしたストーリーです。エイヴォン社から出た彼女の作品は"Captain Jack's Woman"をのけたら殆どこのシリーズだと思います。なかなかラブシーンが激しいです。
私のお薦めはChristina Doddです。なかなかテンポが良くて、面白いですよ。
... 2002/10/25(Fri) 08:35 No.64  

Re: Lord Carew's Bride 投稿者:藤の森  

ロマンス翻訳書をもっと出して会さん、くわしいご返事ありがとうございます!
早速、Dark Angel を探してみます。Stephanie Laurensもすごく興味をそそられています。ヒストリカルの翻訳書数が少ないのでこれはもう、拙い英語力でも読むしかないと思いまして、色々と手を出しております。スピンオフがある作品が好きなので、読んでみたいなあと思っています。Julie GarwoodですがThe GiftのシリーズがCastles以外にあるとは知りませんでした。やっぱり前作になるんですよね。シリーズ物はやはり順番通りに読んでいきたいと思っているんですが・・・残念です。でも、The Giftのヒロインがとってもかわいくて、今、読んでいるのが楽しいです。JulieGarwoodの英文は比較的読みやすいと思います。やはり、作家さんによって英文の難易度は違うのかなあと。おすすめのChristinaDoddの作品も、ちょっと気になりますし、もっと早く読めたらなあと。これからも色々な情報をおたずねしたいと思いますのでよろしくお願いします。
... 2002/10/26(Sat) 17:06 No.65  


  Innocence Undone 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会  
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by Kat Martin from St.Martin

舞台はトラファルガー開戦前夜、摂政時代の英国
ジェシーことジェシカ・フォックスはベルモア侯爵家の領地の近くのブラック・ボア・インという宿の娼婦の娘として生まれ、幼い頃からスリを生業にしてた。十二歳の娘は侯爵家の次男で海軍将校になったばかりのマシューことマットに悪戯することを楽しんでいたが、ある日ひどいしっぺ返しをくらい、「いつか素敵なレディになって後悔させてやる」と泣きながら宣言した。
それから7年後、長兄が亡くなり今やストリックランド伯爵となっているマットは故郷のベルモア・ホールに帰ってきた。彼が海にいる間にベルモア侯爵は息子を失った悲しみを和らげてくれたジェシーを引き取り、レディとしての教育を授け、娘同然に可愛がっていた。マットはジェシーの野心を知っていて、父親の行為に賛成していなかったが、どうすることもできなかった。確かに、ジェシーは無心にベルモア侯爵に近付いたわけではなかったが、そうしなければ、彼女には泥棒として捉えられるか、娼婦になる道しか残されていなかったのだ。しかし、今では侯爵を父親のように愛し、ベルモア家に忠誠を誓っていた。そして、マットにあこがれを抱くようになっていた。
侯爵はマットとジェシーが結婚することを望むが、マットは素性の知れない娘と結婚するつもりは無く、隣接の領地のレディと結婚するのだと父親に宣言する。一方で、美しく成長し、領地の子供達に学校を開くジェシーにマットは惹かれていく。侯爵は自分が死ねばジェシーが心細い立場になるといって、社交界にデビューさせて夫を見つけることとする。早速彼女は沢山の求婚者を得、特に、ミルトン公爵は熱心で、マットは彼女のへの強い執着に抗って、彼との結婚を勧める。しかしある舞踏会の夜、屋敷で火事が起こり、マットの身が危ないと知ったジェシーは夢中になって彼を救出に行く。火の中で出会った二人は無事に逃げ出し、助け出されるまでの間、木陰に隠れていたが、情熱は自制を失い、一線を越えそうになるまで抱擁を交わすのだった。
その後、逃げるように海に出たマットだったが、気持ちを整理し、ジェシーを妻にする事を決心し、父親に手紙を出そうとしたが、それに先んじて父親からジェシーとミルトン公爵の結婚式に出席するようにとの手紙が彼の元に届けられ・・・・

キャット・マーティンは紹介したことがあるでしょうか?J・リンゼイなどの大御所には及ばないかも知れませんが、私の評価では完成度が高く、人気の作家さんのひとりです。主にリージェンシーとクリオール系の物語を描いています。大河ドラマではありません。ヒーローがしつこいほど疑り深いのが癖ですが、まあ、これは結構ロマンスには見られる現象なので、大目に見てあげて、クライマックスがなかなか憎い盛り上がりを見せてくれて、読む者を楽しませてくれる作風です。
... 2002/09/30(Mon) 01:57 No.58  

Re: Innocence Undone 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会  

トラファルガー開戦→海戦でした
... 2002/09/30(Mon) 01:58 No.59  

Re: Innocence Undone 投稿者:NOV  

レビューがすごくおもしろそうで、どこぞからぜひ翻訳して欲しいです。
手紙を受け取った後が気になる・・・
... 2002/09/30(Mon) 09:04 No.60  

Re: Innocence Undone 投稿者:chumama  

疑り深いヒーロー…そうですね、ありがちですよね。大概そういうヒーローは懐疑的に成らざるを得ない過去を持っているものですが、マットにもそんな過去があるのでしょうか?だとしたら過去のあるヒーロー好きとしては(笑)はずしたくないです。翻訳して下さらないかな…?どこの出版社でもいいから。
... 2002/10/01(Tue) 21:26 No.61  


  Kid Calhoun 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会  
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from Dell Publishing By Joan Johnston

親友であり、義弟であるサム・チャンドラーがギャングに襲われて死んだと、妹のクレアから電報を受け、テキサス・レインジャーのジェイク・カーネイは妹夫妻が経営する牧場へ駆けつける。サムは隣接の牧場主ウィル・レアドンから牧場拡大のための金を借り入れており、その返済資金を作って帰る矢先に襲われたのだった。今や牧場を持つ未亡人となったクレアは町中の財産目当ての男の標的になっている上、ウィル・レアドンからも借金の返済か結婚かを迫られて、窮地に立っていた。ジェイクはサムの復讐と奪われた金の奪還を誓った。犯人はブース・カルフーンをリーダーにするカルフーン・ギャングで、犯行時目撃されたのは唯一人、ブースの甥のキッドだけで、ブースの愛人がサンタ・フェにいるという情報を保安官から聞き出したジェイクはサンタ・フェに向かい、アナベスというドジな小間使いのいる下宿屋に落ち着いてブースの愛人であるという娼婦シェラを訪ねる。シェラに教えられギャングの街の外の落ち合い場所に向かう途中に襲われたジェイクを助けたのは何と、キッド・カルフーンだった。どうやら一味は仲間割れをおこした様だった。銃弾を受け、朦朧とするジェイクはキッドと洞窟で一夜を過ごし、気が付くと下宿屋に返されていた。ドジなアナベスの看病を受けていたジェイクは一瞬のひらめきでアナベスこそがキッドだと気付く。
ギャングの叔父に育てられたアナベスは、危険な生活を厭い、女としての暮らしを望んでいたが、唯一の身内のブースが心配で、少年のふりをして彼に付き従っていたのだった。しかし、ブースはアナベスの静止も聞かず、ワット・ランキンという男が持ちかけたサム・チャンドラーの乗る駅馬車を襲う計画に乗ってしまったのだった。しかも、ワットは仲間を唆してブースを全員で殺したのだった。けれども危険を感じていたブースはサムの金の大部分をどこかに隠していて、ワット達はキッドが知っているものと考えて追っていた。一方ブースの復讐を誓うアナベスは仲間に女である事を知られていないという事実を利用して、シェラの力を借りて身を顰めていたのだった。今やジェイクに捕らわれてしまったアナベスは彼がサムの金を取り戻すために協力することを強いられ、行動を共にするようになるが、二人の間には強く惹かれるものがあった・・・

ジョーン・ジョンストンといえばシルエット・デザイアでも活躍してますのでご存知の方も多いと思います。主に西部系のストーリーを書いていますが、リージェンシー(摂政時代もの)のシリーズなどもあります。作風はたとえて言うなら「アクの強い」タイプかなあ。この作品のようにどんどん読めるのもありますが、作品によっては「うーん」と呻ってしまうのもありますね。
... 2002/09/02(Mon) 01:20 No.57  


  SEASON OF THE SUN 投稿者:ロマンス翻訳書をもっと出して会  
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by Catherine Coulter from ONYX BOOKS

舞台はバイキング時代のデーン人支配下の英国ヨーク及びノルウェー
ケルトの血を引く娘ザラベスはデーン人の商人オーラフの義理の娘だった。オーラフには先妻との間に成人して妻を持った息子がおり、後妻だったザラベスの母との間にロッティをもうけていた。母は恋人と逃げる途中で死に、ロッティはオーラフに暴力を受けて耳が不自由になっていた。ザラベスはこの異父妹を自分の娘の様に慈しみ育てた。
ある日、貿易にやって来たノルウェーの貴族マグヌス・ハラルドソンはザラベスを見初め、二人は瞬く間に恋に落ち、結婚の約束を交わす。しかし、オーラフはザラベスに病的な執着を持ち、幼いロッティの運命を楯に彼女とマグヌスを別れさせる。マグヌスはザラベスに弄ばれたと信じて故郷に帰って行く。
その後、ザラベスは再びロッティを人質にされ、義父と結婚させられるが、結婚直後からオーラフは体調が悪く夫の努めを果たせないままだった。その事に安堵しながらも彼を看病する彼女だったが、やがてオーラフは死に、夫を毒殺した罪で彼女は捕らわれる。それが、ザラベスが息子を産んだ時に跡継ぎの夫が立場を追われるのを恐れたオーラフの息子の妻のなせる業とは彼女は知る由もなかった。
その頃、再びヨークを訪れていたマグヌスは事の顛末を聞き、ザラベスへの複雑な愛憎からデーン人の王、グートラムに彼女を奴隷にしてノルウェーに連れ帰りたいと申し出る。王はマグヌスと彼女の過去の関係を知っていて、彼に同情し、承知する。
ザラベスの激しい抵抗に会い、ロッティを連れて行く事をマグヌスは承知したものの、彼女の無実の訴えに耳を傾けず、辛くあたり、彼女の首に奴隷の首輪をはめて領地へ連れ帰る。そこにはマグヌスの亡き妻との間にもうけた息子、イーギル、彼の領地で女主人役を担っている妹のインガンが待っていた。インガンはザラベスの出現に嫉妬し、彼女を虐げた。一方、幼子ながら健気に姉を守ろうとするロッティにマグヌスは次第に愛情を持つようになり、息子イーギルにはそれが気に入らなかった。やがて、それらの事が、大きな悲劇を呼び起こすこととなり・・・

キャサリン・コールターのヴァイキングものです。ゴシック・サスペンス的リージェンシーで名を挙げた彼女らしく、数奇な運命に弄ばれるヒロインを思って、どこかハラハラとしながら読まずにはいられません。タイトルは北欧の夏の季節つまり白夜の季節を意味するようですが、物語の色調は夜を感じさせます(個人的に)。
コールターはこの作品の発表後、4作のヴァイキングものを世に送り出しました。この4作はシリーズものですが、"Season・・"の登場人物がちょっとばかり見え隠れしており、ヴァイキングシリーズの序章的作品です。
... 2002/07/29(Mon) 01:01 No.56  

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